セミナー・学内講義

 2026年度

◯ 今後のセミナー

日時:2026年11月10日(火)16:00から
講演者:京都大学白眉センター 川本 大志 氏
場所:中央大学理工学部 3号館5階 3507教室

タイトル:「Strong-to-Weak Spontaneous Symmetry Breaking from Wormholes in Holography」
概要:Recently, the notion of symmetry has been extended to mixed states. In particular, mixed-state symmetries can be classified into two types: strong symmetries, which act on each Keldysh contour, and weak symmetries, which act on the classical average. Interestingly, strong symmetries can sometimes be spontaneously broken down to weak symmetries. This structure provides a powerful tool for understanding nonequilibrium phase transitions and hydrodynamics. Independently, over the past decades, wormholes have played an essential role in quantum gravity, especially in developing a complete understanding of the gravitational path integral. For example, they have been proposed as a possible resolution of the black hole information paradox. However, we still lack a complete and concrete understanding of such wormholes, especially in higher dimensions, since they often appear as off-shell contributions or complex saddle points as non-perturbative corrections. In this talk, we explain how statistical physics provides a useful tool for understanding wormhole physics in a concrete manner. We discuss the holographic implications of strong-to-weak symmetry breaking. In particular, we show that this phenomenon is closely related to the appearance of wormholes in AdS. We demonstrate this connection in a simple setup consisting of AdS gravity coupled to a U(1) Chern-Simons theory, and discuss that the strong-symmetry-broken phase is described by wormholes that are not solutions of the Einstein equations with the correct boundary conditions. This talk is mainly based on arXiv:2607.12022 with Masahito Yamazaki (University of Tokyo) and Kenya Tasuki (YITP), and related ongoing work.

日時:2026年11月17日(火)16:00から
講演者:東京科学大学 井上 真人 氏
場所:中央大学理工学部 3号館5階 3507教室

タイトル:「TBA」
概要:TBA

日時:2026年11月24日(火)16:00から
講演者:中央大学 岡林 史憲 氏
場所:中央大学理工学部 3号館5階 3507教室

タイトル:「TBA」
概要:TBA

◯今後の学内講義

 (随時更新)

 2025年度

◯ 今後のセミナー

 (随時更新)

◯今後の学内講義

 (随時更新)

◯これまでの学内講義

日時:2025年9月9日(火)〜 2025年9月12日(金)
講演者:京都大学理学研究科 杉本 茂樹 氏
場所:中央大学理工学部 5号館1階 5137教室

タイトル:「超弦理論の基礎とホログラフィック双対」
概要:弦理論はあらゆる素粒子とその相互作用を統一する究極の統一理論の候補と考えられている理論であるが、1990年代後半に起こった弦理論の第二革命以来、場の量子論との深淵な関係が様々な形で見出され、注目されている。例えば、弦理論は、QCDに代表されるような強結合の場の量子論に対する思いがけない解析法を提供するなど、場の量子論の性質を理解する上で大変有用な枠組みを与える。また、ある状況において弦理論と場の量子論が理論的に等価になることが予想されており、量子重力理論を場の量子論を用いて定式化する試みもなされている。本講義の主な目的は、そうした発展を理解する上で必要な基礎知識を学び、場の量子論と弦理論の双方への理解を深めることにある。まず、弦の量子化の手続きの概要を紹介し、タイプII超弦理論の低エネルギーにどのような粒子が現れるのかを説明する。特に開弦の自由度を考えることにより、Dブレインと呼ばれる物体の上にゲージ理論が実現されることを見る。そして、いろいろな種類のDブレインを組み合わせることによって、様々なゲージ理論を弦理論の枠内に実現する方法を解説する。そのような系に対して、弦理論において知られているS双対性やホログラフィック双対を適用することによって、場の量子論に関する新たな知見が得られるということをいくつかの具体例を用いながら議論する。

◯ これまでのセミナー

日時:2026年1月27日(火)15:30から
講演者:上海大学 石垣 秀太 氏
場所:中央大学理工学部 1号館1階 1143教室

タイトル:「ゲージ重力対応におけるダイナミカルな境界ゲージ場に関する問題」
概要:ゲージ重力対応はラージN強相関系と重力理論を結びつける対応関係であり、これを用いることで場の理論側からは解析が困難な強相関の現象を解析することができる。ゲージ重力対応において標語的に知られていることとして、重力理論側の局所的対称性は境界理論側の大域的対称性になるというものがある。例として、最も簡単なホログラフィック超伝導理論はU(1)対称性でゲージ化されたAdS時空中のMaxwell-Scalar理論であるが、境界理論にはU(1)グローバル対称性しか実現されておらず、対称性の自発的破れに伴うヒッグス機構は確認できない。一方で、境界作用を追加することにより境界理論のゲージ場を力学的にする手法が近年活用されている。この手法を用いることによりHiggs機構などの問題を解決できることが知られている。しかしながら、我々はこの手法をAdS5の場合に適用するとカットオフに依存する不安定なモードを生じる事を発見した。CFTの観点から見ると、新たな理論におけるゲージ場のオペレーターはunitarity boundを破っており、類似の指摘が過去の研究でもなされている。本公演ではゲージ重力対応の基礎的な演習を交えて、我々が遭遇した問題点を紹介する。


日時:2026年1月20日(火)15:30から
講演者:桜美林大学リベラルアーツ学群 河本 祥一 氏
場所:中央大学理工学部 1号館1階 1143教室

タイトル:「Decoherence by black holes via holography」
概要:本講演では、重力双対をもつ量子場理論におけるデコヒーレンス効果について検討する。最近、Danielson, Satishchandran, Wald (DSW) は思考実験を通して、ブラックホール近傍に配置された系に新たなデコヒーレンスが生じることを指摘した。本研究では、Lifshitz時空を双対にもつ有限温度の量子臨界理論と結合したmoving mirror模型において、同様の効果が現れることを示す。有限温度の効果はLifshitzブラックホールの存在に対応し、DSWの場合と同様に一定のデコヒーレンス率が現れることを確認する。さらに、ホログラフィックに構成されたEPR対の一方の粒子におけるデコヒーレンスも考察する。この場合において、エンタングルメントが他方の粒子のデコヒーレンスを抑制するかを決定する上で、因果性が果たす役割について議論する。


日時:2026年1月14日(水)16:00から
講演者:静岡大学理学部物理学科 森田 健 氏
場所:中央大学理工学部 3号館5階 3507教室

タイトル:「U(N)ゲージ理論における虚の化学ポテンシャルとholographyへの応用」
概要:近年, 重イオン加速器実験の進展を契機として, 相転移現象における回転の影響が注目されている. しかし回転する熱平衡系はboson系でも符号問題が存在することが知られており, それを回避するために 虚の角速度をもちいた相構造の解析が現在盛んに研究されている. 本講演では虚の角速度をはじめとして, 虚の化学ポテンシャルによる相転移現象をU(N)ゲージ理論を中心に紹介する. 特に通常の有限温度QCDでは 見られなかった豊富な相構造が出現することや, 高温における普遍的な現象などを説明する. またholographyを通して弦理論や量子重力における応用についても紹介する.


日時:2025年12月2日(火)& 2025年12月9日(火)13:20から
講演者:慶應義塾大学商学部(日吉) 横倉 諒 氏
場所:中央大学理工学部 1号館1階 1143教室

タイトル:「アクシオン電磁気学で学ぶ一般化対称性入門」
概要:本講演では近年発展している一般化対称性に関するレビューを行う。特に、アクシオン場が電磁場に量子異常を通じて結合したアクシオン電磁気学を具体例として用いる。この理論に特徴的なウィッテン効果や異常ホール効果などの様々な物理現象が一般化対称性の観点からどのように理解できるかを解説する。本講義ではアクシオン電磁気学や一般化対称性の基本的な事柄を場の理論を用いて説明し、一般化対称性に関する数学的背景や物理的意味を具体的に解説する。これらを踏まえて最近の発展や今後の課題についても議論する。


日時:2025年6月16日(月)15:00から
講演者:理化学研究所 数理創造研究センター (iTHEMS) 竹田 大地 氏
場所:中央大学理工学部 1号館1階 1143教室

タイトル:「Lindblad力学のホログラフィック双対」
概要:本講演では、AdS/CFT対応において、Lindblad方程式に従うCFTの相関関数を古典重力理論から計算する手法を提案する。まずLindblad方程式の時間発展に関する生成汎関数を経路積分で表現し、これにAdS/CFTの辞書を当てはめることで一般的な処方箋を確立する。さらに、実際に機能することを確認すべく、3次元の純AdS上のプローブスカラー場に本手法を適用し、2次元CFTのLindblad力学における2点相関関数が再現されることをみる。


日時:2025年5月19日(月)15:00から
講演者:東京大学大学院理学系研究科 増木 貫太 氏
場所:中央大学理工学部 1号館1階 1143教室

タイトル:「量子散逸系における量子相転移の非摂動くりこみ群解析」
概要:環境自由度と相互作用する量子系(量子散逸系)の理解は量子多体物理における重要な問題であり、過去約半世紀にわたって多くの量子散逸現象が明らかにされてきた。中でも、散逸強度が系の基底状態に引き起こす相転移(量子散逸相転移)は基本的な研究対象であり、様々な問題設定のもとでその性質が調べられてきた。特に、抵抗に繋がれたジョセフソン接合系における量子散逸相転移の問題は長年議論されてきた基礎的課題である。抵抗に繋がれたジョセフソン接合系において、抵抗は散逸をもたらすボソン環境自由度として働く。これまでの研究では、抵抗の大きさRを大きくしていくとき、量子抵抗R=h/4eにおいてジョセフソン接合が超伝導状態から絶縁体状態に量子相転移すると考えられてきた。多くの理論的研究がこの量子散逸相転移の存在を予言する一方で、この転移を裏付ける明確な実験的証拠は検証中の段階にある。例えば近年になって、従来予言されていたパラメータ領域では転移が起きないとする実験結果が報告されるなど、量子散逸相転移の有無に関する包括的な理解は未だなされてないといえる。本セミナーでは、抵抗に繋がれたジョセフソン接合系の数値的・解析的な非摂動くりこみ群による解析について紹介する。これらの非摂動くりこみ群解析により、従来の摂動論的なくりこみ群解析では見落とされていた非摂動効果の影響で絶縁体相が強く制限されることが明らかとなった。発表ではまず初めに、量子散逸系の基本的な知識を説明したのち、数値的くりこみ群、及び解析的くりこみ群を用いたジョセフソン接合系の解析について説明する。そして、それらの解析結果がいわゆる dangerously irrelevant term による非摂動効果という観点から統一的に解釈できることを説明する。

 2024

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